東京藝術大学COI
東京藝術大学COI拠点
「感動」を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション概要
文部科学省と科学技術振興機構が平成25年度から開始した「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」は、現在潜在している将来社会のニーズから導き出されるあるべき社会の姿、暮らしのあり方を設定し、このビジョンを基に10年後の社会を見通した革新的な研究開発課題を特定した上で、既存の分野や組織の壁を取り払い、基礎研究段階から実用化を目指した産学連携による研究開発を行うものです。
本プログラムでは、企業や大学単独では実現できない革新的なイノベーションを産学連携で実現するとともに、同イノベーションを創出するプラットフォームを我が国に整備することを目的としています。
東京藝術大学COI 拠点では、ビジョン2として設定された「豊かな生活環境の構築(繁栄し、尊敬される国へ)」に向けて、芸術と科学技術の異分野融合、そして教育・医療・福祉産業との連携により、物質的な豊かさのみならず、心の豊かさが溢れる社会の構築を目指しています。
東京藝術大学 産学官連携棟 Arts & Science LAB.
本学では、「地域資源等を活用した産学連携による国際科学イノベーション拠点整備事業」として、「Arts & Science LAB.」(産学官連携棟)を上野キャンパス内に新設し、企業や大学単独では実現できない革新的なイノベーションを創出するプラットフォームづくりがスタートしました。
さらに、文部科学省及び科学技術振興機構の呼びかけでスタートした「革新的イノベーション創出プログラム(COI)」に平成二七年度から採択され、東京藝術大学COI拠点として、芸術と科学技術の異分野融合、そして教育・医療・福祉産業との連携により、文化と心を育むコンテンツの発信と文化インフラを広く国内外に整備してことを目指していきます。
また、同COI拠点では、「感動」を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーションをテーマに、芸術、歴史、科学分野の成果を統合した高精度な文化財複製や映像コンテンツの制作による新しい産業の創成と様々な教育体験システムの構築などの「文化を育む」研究をおこなうとともに、ロボットを活用した教育、医療、福祉への貢献と、芸術に触れる感動を障がい者から学び、すべての人達に夢をもたらす共生社会の実現を目指す「心を育む」研究をおこないます。さらに、2020年オリンピック・パラリンピックにむけて、スポーツと芸術を通して新たな「感動」を創造するコンテンツおよびプログラム策定の計画を立案するとともに、日本の多様かつ斬新な文化資源のより効果的な活用・発信方法を実践していきます。
物質的な豊かさに増して、心の豊かさが溢れる生活環境を実現する社会の構築を目指し、日本の文化立国と共生社会の実現にむけた研究開発をおこなってまいります。
COI 拠点概要
本拠点では、美術、音楽、映像、身体表現という五感を有する芸術表現を培ってきた東京藝術大学を中核機関とし、ここから生み出されるユニークな発想を基に、芸術と科学技術を融合させ、多様なイノベーション創出活動を行うことにより、様々な分野で芸術の社会実装の可能性を実施しています。第3フェーズでは、活動を通して生み出された社会実装可能なプラットフォームの大学への承継を行うとともに、イノベーションを生み出し、社会実装を具体化するノウハウをプラットフォームとして大学に承継することを目指し、ポストCOIの対応を行います。また、昨今の新型コロナウイルスに伴う社会課題に対して、芸術と科学の力によるDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組み、withコロナ、afterコロナに向けた環境変化も視野に入れた「日本の文化立国と国際的な共生社会の実現」を目指します。
・社会実装に向けた各種機能の大学内外への承継
・社会課題に向けたDX対応
・街づくり、人材育成、STEAM教育、感性教育、新世代文化産業形成による新世代社会の基盤作りと概念創造
・文化外交、文化共有の推進、観光産業の発展支援、感性教育の振興に寄与する高精度な文化財複製等の共感覚コンテンツ
・障がい者に学び、感動・感性を育む教育の研究開発,および芸術表現の新たな可能性の追求
・東京2020オリンピック・パラリンピック、2025年大阪万博の文化プログラムヘの貢献
実施体制
山本 耕志 機構長
((株)JVCケンウッド)
(東京藝術大学 大学院映像研究科 教授/映像研究科長)
伊東 順二 副機構長
(東京藝術大学 COI拠点 特任教授)
東京藝術大学
(株)JVCケンウッド