2018.12.26
2018年12月26日に、横浜みなとみらいホールで本COI拠点の障がいと表現研究グループが企画制作するワークショップ「からだできくオペラ」(文化庁戦略的芸術文化創造推進事業)を開催しました。第3回目となる今回は、一般募集した聴覚障がいのある小学生22名が参加し、ワーグナー作曲のオペラ「ジークフリート」を題材としたワークショップに取り組みました。
参加者は、オペラに登場する動物を表現したダンサーのパントマイムや、手話付きの紙芝居の鑑賞などを通してオペラや作品を理解したあと、オペラに登場する人物を連想させる言葉や楽器選びのグループワークや、オペラの歌詞作りを行いました。
また、今回はオペラに登場するヘビや小鳥をイメージして調合された香り(協力:小川香料)を嗅いでイメージを膨らませたり、音と振動を伝えるスピーカーHUG(協力:株式会社JVCケンウッド)を活用するなど、産学連携ならではの新たな試みを取り入れました。これらの技術的なアプローチとワークショップでの学びによって、参加した小学生らはあっという間にオペラの世界に引き込まれ、完成した作品の上演後には、会場全体があふれんばかりの笑顔と感動に包まれました。