東京藝術大学COI拠点では、「芸術活動×ニューノーマル」として、様々な活動に取り組んできました。

今回は、なかなか開催できない演奏会を、最新配信技術を活用して感動を提供する
「バーチャル藝大」のベータ版が完成しましたので、お知らせします。

「バーチャル藝大」は、芸術活動が抱える諸問題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント（計画・整備・管理・運営）が行われ、全体最適化が図られる持続可能な演奏会、美術展開催スペースを目指して、アーティスト、イベント企画者、ホール関係者、視聴者の声を聞きながら文科省、JSTが運営するCOI活動として、産学連携で開発を進めてきました。

このたび、Web上でベータ版のインフラが完成したことから、実証実験を兼ねた演奏会を作曲家・千住明特任教授率いるSENJU LAB（https://senju-lab.com/）のご協力のもとで、オンラインライブ配信で開催することになりましたのでお知らせします。

演奏会では、SENJU LABの素晴らしい演奏を楽しめるだけでなく、さまざまな技術を活用した体験をご提供したいと思います。

ベータ版のため、インフラにおいて不具合が発生する可能性もございますが、是非ご体験ください。

芸術活動の継続に向け、今後もさまざまな実証実験を予定しています。
第1回　実証実験概要

◆「バーチャル藝大」Webサイト：https://geidai.biz/

*ベータ版による実証実験の為、登録を行ってからWeb視聴が可能となります。なお、登録はシステム確認の目的以外には使用致しません。
また、お手数ですが、ベータ版の評価、ご意見等を頂戴したいと思います。ご協力お願い申し上げます。

◆SENJU LAB BRASSによる演奏会（無料）
2021年6月27日 （日）14時（約40分）
※配信視聴画面には6月27日（日）13:30よりお入りいただけます。

企画 ：大関一成（音楽学部器楽科バストロンボーン専攻学部４年）

−曲目−
藤川大晃 ■「界・響　Fanfare-SAKAHI・YURA-」
栗原真葉 ■ AQUA 
吉田優歌 ■ 「いき」～4本のトロンボーンのための～
北海道民謡・千住明 ■Soran Bushi

−出演− 
二階堂充教（ホルン） 
長谷川江龍（ホルン） 
山本佳奈（ホルン） 
関澤麻衣（ホルン） 
狩野華乃（トランペット） 
赤羽穂乃花（トランペット） 
大山哲史（トランペット） 
鶴田陸（トロンボーン）
伊藤大智（トロンボーン） 
紺野駿人（トロンボーン） 
大関一成（バストロンボーン） 
太田彩香（ユーフォニアム） 
田村相円（チューバ） 
寺尾鞠花（神楽鈴） 
須藤帆香（ピアノ）

◆SENJU LABによるVR空間展示（無料）
監修：千住明
マネジメント：足立美緒
ロゴデザイン：平山義活
プロジェクトデザイン：吉本安莉
プロデュース：SENJU LAB

◆SENJU LAB
「SENJU LAB」は2015年から世界屈指の総合藝術大学である、東京藝術大学の全ての学生を対象に始めた創作ワークショップです。
OBやOGも含め、学部、大学院、学年も、専門や壁をとり外し、それぞれがクリエイターとしてコラボレーションを考える事、それは東京藝術大学の最大の魅力でもあると思います。東京酸術大学CO拠点ならではの研究と社会実装を目的に、美術、音楽、映像、プロデュース、エンジニアリング等、多くの可能性をこのコラボレーションから探り未来のマルチメディアとの関わりを考える事を目的としました。いわばこの他流試合のコラボレーションから、すでに多くの才能を生み出し、社会的に評価を頂いた作品も生まれています。

◆「バーチャル藝大」
今回のオンライン配信ライブでは、見たいアーティストの映像を選ぶことができ、視聴媒体に最適化されたアングルの検証を行うなど、感動を創出するためのさまざまな技術的な取り組みを検証しています。
演奏前後の東京藝術大学奏楽堂ホワイエでは、オンライン販売の連動や過去映像の視聴など、リアルな演奏会と同様に、ショップスペースを歩き回りながら、演奏会に参加する感覚や楽しみ方を検証することにしています。

・問い合わせ、感想の送り先
東京藝大 COIマネジメント　Mail：coi-mng[at]ml.geidai.ac.jp