「藝大アーツイン丸の内2020」~心のワクチンとしてのアートの力
心のワクチンとしてのアートの力を力強く発信することを目的に、2020年10月に開催された「藝大アーツイン丸の内2020」(総合プロデューサー伊東順二特任教授、文化外交・ビジネスグループ)では、三菱地所とともにコロナ後の社会を強く支える次世代のアーティストとそのプロジェクトを発掘・発信した。コロナ対策としてソーシャルディスタンスが確保できる距離を可視化した会場の紅白のデザインを実現するとともに、入場制限の壁を乗り越えるためにYouTubeチャンネルも開設して全てのプログラムの生配信を行った。
「スーパークローン文化財」~ウイズコロナ時代の美術展実施
■ 2020年8月1日~31日、「横浜そごう」にて開催 (有料展:500円)
■ 密を避け、教育イベントを控え展示企画に変更した。併せて縮小版の法隆寺壁画も制作して展示。
■ 展示の魅力を高め、来場者を増やすため、事前学習ができるWebサイトを設け展示概要を事前に理解工夫を施すとともに、
会場内撮影も許可しSNSなどでの拡散も図った。
■ ウイズコロナ時代の美術展の在り方を示した
「ART Vaccine Zoom Live」~ウイズコロナ時代のコンサート実施
■ コロナ・ショックの影響を受け苦境に陥っているアーティスト達の為の、新しいパフォーマンス配信企画を5月、8月に実施。観光も芸術鑑賞も厳しい制約がある時期における若々しいエネルギッシュな才能たちと世界を巡る、人の心を空間に誘うイマジネイティブVRコンサート。
2020年5月2日「ART Vaccine Zoom Live-1」
緊急事態宣言下のゴールデンウィークに開催。本学卒業生による演奏をそれぞれのテーマに沿った世界の名劇場の風景とともに配信。のべ100名近いオーディエンスを集め、好評を受けた。
2020年7月25日「ART Vaccine Zoom Live-2」
世界の名所をバックに、ソプラノ(歌)岡田愛さん、ヴァイオリニスト 新井 貴盛さん、ヴァイオリニスト野口 わかなさんが演奏。コンサートを聴きに行く機会が減ってしまった今、貴重な場となった。
「バーチャル藝祭」サポート~ウイズコロナ時代の芸術発表の実施
■ 新型コロナにより中止となった「藝祭」を初のオンライン実施をサポート
■ 主催、イベント企画は学生主体で実施。バックエンドをサポート。音楽、美術の演奏、展示、パフォーマンスなど様々なコンテンツを短期間で挑戦。開発中のCMSによるWebページ構築、コンテンツ配信、機材・収録ノウハウ、権利処理などのサポートを実施。2020年9月4~6日「バーチャル藝祭」開催成功。日本テレビ・朝のワイドショー「スッキリ」でも特集紹介された。
オンライン授業の進化~ウイズコロナ時代の低遅延への挑戦
■ 音楽レッスンで必要な互いの気配やリアルタイム性がオンラインでは欠落していて、アンサンブルの授業、オンラインの合同練習、オンライン・スタジオ練習に課題
■ 参画企業の技術協力を得て、音楽学部の先生と共に最新技術を検証。(映像の低遅延対応、臨場感や気配への対応に向けパートナー募集中)
新型コロナによる家籠りに向けて連携して健康対策を実行
■ 新型コロナウイルスへの対応として、自宅を中心とした生活による「家籠り」が増加し、体を動かす機会が少なくなり、健康へのリスクが拡大した
■ 東京藝術大学、立命館大学、順天堂大学で取り組む「バイオシグナルアート」の基礎研究をベースに、急遽PCのカメラを活用して、正しい運動を継続的に楽しむことが出来るシステム「バイオシグナルアート」を開発、2020年5月20日にオンライン公開をおこなった。
■ リリースと同時に、産経新聞など、多くのメディアに取り上げられた。現在、Ver.2に向け開発中。JSTニュース7月号「News & Topics」掲載
在宅時間増加に向けたコンテンツ提供
■ 新型コロナで外出自粛が促される中、「東京藝術大学COI公式YOUTUBE」を5月に公開。
■ これまでの活動や有料イベントなどのコンテンツを権利許諾処理を実施しアップ