岡本 美津子

デジタルが拓く藝大コンテツのポテンシャル

東京藝術大学 副学長(国際・ダイバーシティ推進担当) 大学院映像研究科教授 岡本 美津子
東京藝術大学 副学長(国際・ダイバーシティ推進担当)
大学院映像研究科教授
岡本 美津子

 「東京藝大デジタルツイン」は、東京藝大の教育・研究及びその成果発表や交流を担う“第5のキャンパス”として、2021年2月に開設され、現在も様々なコンテンツ発信や交流がオンライン上で行われている。
 スタートして10ヶ月余り、様々な課題も見えてきた。使用するメディアやインターフェース、既存のプラットフォームやテクノロジーの最適な使用、コンテンツの制作と配信環境の整備、そしてネット配信での権利処理など、どれも最重要項目ばかりである。
 一方で、コンテンツ不足が目立つ世の中の同類事業と異なり、演奏会や展示および、各種発表会等が頻繁に行われる東京藝大はコンテンツの宝庫であり、本学のポテンシャリティを感じさせるものとなっている。
 「東京藝大デジタルツイン」の試みは、本学と社会との接点を広げ、本学を支える人々や企業との関係を深く、サスティナブルにする重要な試みである。そこにCOIが実験されてきたデジタル上での様々なプロジェクトや産学協同の試みは、とても有意義であり、今後そのノウハウを引き継ぎ、発展させていきたく考えている。