2017.08.06
藝大COI拠点「2020構想」グループでは、2016年から参画企業・ヤマハ株式会社の特別協力を得て、スポーツ、芸術、科学の融合した、これまでにない新たなパフォーミングステージの創造に取り組んでいます。
今年は小説家・エッセイストの夢枕獏さん書下ろしによる、七夕伝説をモチーフにした脚本をもとに、ステージが構成されました。舞台では、ヤマハ開発の自動演奏システムにより、バドミントン選手の動きをセンサーが感知して美しい音色に変換、まるで流れ星を思わせる音楽が自動演奏ピアノによって奏でられるなど、観客を魅了しました。また物語の最後は、練習を積み重ねて進化したAI演奏システムによるスネアドラムの音に導かれ、林英哲氏の和太鼓に合わせて藝大フィルハーモニアら出演者が一斉にラベルの「ボレロ」を熱演、人とAIの新たな関係を提示する圧巻のフィナーレで幕を閉じました。
前回と同様、ブラザー工業株式会社の技術協力(エアースカウター)に加え、今年は新たにCOIアクティブ・フォー・オール拠点(立命館大学・順天堂大学)の開発した身体計測ウェア(スマートウェア)も登場、一段と進化したパフォーマンスを実現しました。
2020東京オリンピック・パラリンピックまで残り3年を切りました。「2020構想」グループも、新たな文化プログラムの提示を通じて豊かな文化立国の創造へ貢献すべく、今後益々の展開に期待が高まっています。