2017.3.31
昨年度に続き、共感覚メディア研究グループ(桐山孝司グループリーダー/映像研究科 教授)が成果報告会を実施しました。
同グループでは「文化共有のためのインターフェース」「遊び・学びを通した文化共有」をテーマに、コンテンツ制作と発表を通じた研究開発を行っています。
これらの成果報告として、第1部では、Arts & Science LAB. 4Fで、視界が上下左右に広がる球形スクリーンの特長を活かした高精細CGアニメーション(新作)を上映。今年度から初めて球形スクリーンでの上映が可能になった、インタラクティブ・アニメーションも披露しました。聴衆からは、圧倒的な没入感と繊細なアニメーションの動きに驚嘆の声が上がりました。
続く第2部では、アニメーションの世界観をゲームなど別領域へ展開することを想定し、映像研究科・岡本美津子教授や同科の学生らとともに、出席者体験型でVRへの応用実験を行いました。
第3部では、同グループが藝大COI拠点内の他グループと協働し、COI参画企業のヤマハ株式会社、ベネッセ子ども基金らとの活動から制作に至った3Dプリンティッド・アニメーション、サイエンスコンテンツ、演奏支援アプリやARを使った動物探しアプリなどを次々と披露、制作の裏話なども紹介しました。
最後に、同グループ参画機関・情報通信研究機構・涌波光喜さんが、世界最先端の3Dホログラム研究に関する「ホログラムトーク」を行いました。この研究は2016年にNature Communications に掲載された画期的な技術で、今後の発展的な活用が大いに期待されるところです。スライド発表後は、参加者との活発な質疑応答が行われました。
当日は、宮廻正明・研究リーダーとともに、同球形ホールの活用につき藝大COI拠点開始当初から常に適切なアドバイスをいただいた、横田昭ビジョン2ビジョナリーリーダー、木本成一同補佐も来場。ゼロからスタートした藝大拠点の活動の展開に、温かい激励の声をいただきました。