2016.09.07
COI参画企業のYAMAHA株式会社は、5月19日(木)に東京藝術大学奏楽堂で開催されたコンサート「音舞の調べ~超越する時間と空間~」(主催:東京藝術大学、東京藝術大学COI拠点)に技術協力を行い、「人間と機械の共演」の実現に取り組みました。
「人工知能演奏システム」を用いて、20世紀のピアノの巨匠、故スヴャトスラフ・リヒテル(以下、リヒテル)の往年の演奏を自動演奏ピアノで忠実に再現するだけでなく、世界的名演奏家集団であるベルリンフィル・シャルーンアンサンブルの演奏に合わせてその演奏を柔軟に変化させ、息のあったアンサンブルを披露しました。
この企画者の一人、YAMAHA前澤陽さんが、第112回音楽情報科学研究会、及び国際会議(International Conference of Music Information Retrieval)で、当日の取り組みに関する発表を行いました。
AIと人間の関わりに関する示唆に富む事例として聴衆の関心も非常に高く、前者の研究会では見事「ベスト プレゼンテ―ション賞」を受賞しました。
今後もCOIでは機会を捉えて、学術研究分野でも産学共同の取り組みを進めて参ります。