2016.03.31
3月31日、Arts & Science LAB. 球形ホールを会場に、桐山孝司グループリーダーと新進気鋭の若手研究者・芸術家らにより、共感覚メディア研究グループの成果報告会を開催しました。
同グループは視覚、聴覚、触覚などの感覚に働きかけるメディアを開拓し、「文化を育む」社会実装を目指して研究開発を続けています。平成27年度はドームシアターの本格稼働に伴い、実験検証用に新たな映像コンテンツを制作しました。当日はJSTからも視察を兼ね、横田昭ビジョナリーリーダーら4名の来席をいただきました。
第一部では球形シアターを活用した没入感検証のためのアニメーションや短編CGアニメーションを上映。直径7メートルの球形ドームに投影された映像は、これまでに体験したことのない異次元空間を創出しました。第二部ではピアノ連弾と映像のコラボレーション企画やインタラクティブアニメーション、第三部ではフォトグラメトリーやサイエンスコンテンツを展示発表、出席者にも実際に体感いただくなど、工夫を凝らした報告会となりました。
最後のディスカッションでは、同グループで研究開発をともにすすめるNICT研究員らが、デジタルデザインドホログラムを展示解説。全く新しい芸術と科学技術のコラボレーションのあり方を提示し、芸術・社会・文化の近未来を彷彿とさせる機会となりました。