2016.05.26
5月26日、G7伊勢志摩サミットのサイドイベント’Terrorism and Cultural Property’会場で、藝大COI拠点制作の高精細複製壁画「クローン文化財」2点が展示されました。
参加国首脳らを前に、宮廻正明研究リーダーが行った解説の概要は次のとおりです。
「この度2点の作品を用意させて頂きました。法隆寺金堂壁画 「阿弥陀浄土図」と、バーミヤン東大仏天井壁画 「天翔る太陽神」です。
「阿弥陀浄土図」は、宗教をも超越した安寧の世界を描いた名画でした。「天翔る太陽神」は、太陽神、仏、翼をもった馬と女神、半人半鳥と風神が描かれ、異なった民族や宗教がそれぞれの尊厳を認め合い平和に共存していました。
しかし、残念ながら法隆寺の壁画は焼損し、バーミヤンの壁画は戦火にまみれ破壊されました。ここにあるのは(東京藝大COI拠点制作の)「クローン文化財」です。
物は亡びても、魂は永遠に人々の心の中に生き続け、継承されていきます。我々は人々の英智により、平和な世界を創り出す事の尊さを発信していきます。」
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